RESEARCH ACTIVITIES / RESULTS研究活動・成果
研究活動の概要
9年間にわたるCOIの研究活動では、フェーズ1、フェーズ2、フェーズ3と3年を区切りとしてシーズ技術の深堀から、それらの技術の組合せによる共通部材の革新製造技術、革新素材開発、さらに具体的なバックキャストからこれらの技術を適用したアプリケーションの社会実装、次世代インフラの構築を順次進めてきました。
このような活動の成果として、多くの製造技術の確立や中間材料・構造材料の商品化、耐震補強材・FRP筋などの社会実装により、安心・安全な社会の実現に貢献してきました。
また、開発の成果は当初目的としたインフラへの適用だけに留まらず、スポーツ分野や航空機分野等に幅広く展開され、連携プロジェクトとして外部資金等も活用し社会実装を推進しています。
COIの研究期間終了後においても、基盤技術で進める研究等を企業との連携により、社会実装へつなげる取組を継続して実施していく計画です。
「革新材料による次世代インフラシステムの構築」ロードマップ
研究成果のトピックス
次世代インフラ
鉄やコンクリートの代わりに軽くて腐食せず長寿命な革新複合材料を次世代のインフラシステムに適用することで持続可能な社会を実現します。
社会インフラ
長寿命、軽量・高強度な次世代のインフラシステムにより、省施工、維持管理の低減など、社会コストを低減します。
都市・住宅インフラ
省施工で移築可能、災害にも強く、社会環境変化に対応したまちづくりを実現します。
海洋インフラ
鉄などの従来材料では不可能な超長大連続構造を実現し、再生可能エネルギーなど新たな価値を創造します。
革新製造技術
次世代インフラの構造材料へ適用可能な革新複合材料の高速・連続生産技術、加工技術を確立することにより、低コストで大量の材料・部材・構造体を供給します。
革新材料
環境負荷の低いバイオマス由来材料や建築部材に適用可能な超耐熱樹脂、大型構造物をさらに軽くできる超軽量繊維等の革新材料を開発することで、次世代インフラの可能性をさらに広げます。
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炭素繊維バイオマス
由来熱可塑性樹脂 -
高強度・低密度
PVA繊維 -
熱可塑性
エポキシ樹脂 - 超高耐熱樹脂