研究開発
スタッフ紹介
布谷 勝彦Katsuhiko Nunotani
上席研究員
- 研究分野
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リキッドモールディング(VaRTM、 HP-RTM、 LP-RTM)、コンポジットデザイン(FEA/CAE)
- 経歴
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学歴:農林水産省 水産大学校 研究科 機関工学専攻
前職:ジーエイチクラフト(株)、(株)レーザック - 研究テーマ
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- CFRTPの部分曲げ加工
- リキッドモールディングの樹脂流動における基材パーミアビリティーの影響
研究内容説明
連続成形された厚板CFRTP積層材を材料として、図1に示すような単純断面形状の厚板CFRTP構造材の加工に適用可能な簡便な加工プロセスとして、低容量加熱と低加工力の部分曲げ加工(Bend-forming)プロセスの研究開発を実施している。提案する部分曲げ加工プロセスは、厚板CFRTP積層材のマトリクス樹脂を部分的に加熱溶融させ、部分的に曲げ加工を施す加工プロセスであり、その原理は極めて単純である。しかし、CFRTP積層材の部分曲げ加工は、加熱部(加工部)以外の範囲で、層間のせん断滑りが生じない。そのため、曲げ加工部には、内外周長差により層内外に必ずシワが形成される。そこで、本研究では、曲げ部に形成されるシワ形態の特徴とそのシワが機械特性に及ぼす影響を明らかにし、シワを含む曲げ部の機械特性向上とその製造プロセスを開発する。